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少ない環境負荷で有害元素や必須ミネラルを測定、医薬・環境・食品の研究開発に貢献
ICP質量分析計「ICPMS-2040」「ICPMS-2050」を発売


製品画像:高周波誘導結合プラズマ質量分析計「ICPMS-2050」


製品画像:高周波誘導結合プラズマ質量分析計「ICPMS-2050」

島津製作所は、7月26日に高周波誘導結合プラズマ質量分析計「ICPMS-2040」「ICPMS-2050」を発売します。本製品は、無機元素を定性・定量する高周波誘導結合プラズマ質量分析計(ICP-MS)です。スタンダードモデルの「ICPMS-2040」、高感度モデルの「ICPMS-2050」、2つのラインナップで幅広い用途に対応します。測定に使用するアルゴンガスの消費量を抑え環境負荷を軽減しつつ、高感度な測定を実現します。

無機元素には、鉛やカドミウムなど人体に有害なものから、カリウムやカルシウムといった必須栄養成分まで多くの種類が存在します。無機元素の測定は、医薬品、環境水、食品や細胞培地などの品質管理・研究開発のために行われています。わずかな量でも品質に影響を及ぼすため、より高感度な測定が求められています。ICP-MSは、アルゴンガスから生み出される高温のプラズマ*1を用いて元素をイオン化し質量を測定します。高感度な無機元素の測定手法であり、試料に含まれるごく微量な元素まで定性・定量します。

「ICPMS-2040」「ICPMS-2050」は、独自設計のプラズマトーチ(プラズマを発生させる機構)により従来機と比べ感度を約2倍向上しました。「ICPMS-2050」は、不要なイオンを除去する新たな機構により特定の元素においてさらなる高感度測定を実現します。両製品はアルゴンガスの消費量を一般的な装置の約2/3に削減しています。洗浄時間の短縮機能や標準搭載する分野別の測定条件などの豊富なユーザーサポート機能により、高いタイムパフォーマンスを発揮します。島津製作所は正確な分析データの提供を通じ、人々の健康を守るライフサイエンスの発展と、地球環境の保全に貢献します。

  • *1 電荷を持った粒子からなる気体。ICPでは電子とアルゴンガスを衝突させることで産出する